米ディズニー、フォックスの買収を完了
2006年に映画『カーズ』や映画『トイ・ストーリー』などで知られる「ピクサー」を買収、2009年には「マーベル・エンターテインメント」を買収し、2010年には映画『アベンジャーズ』以降のマーベル・スタジオ作品の配給権を獲得しています。さらに、2012年には映画『スターウォーズ』シリーズを製作するルーカスフィルム(Lucasfilm Ltd. LLC )を買収、2018年にはネット配信サービス会社「Hulu」をディズニー傘下に加えるなど、活発化する動画配信市場へのコンテンツ拡充に関連する戦略的な展開に注目が集まっています。
米ディズニーによる公式発表
「ディズニーによる21世紀フォックス買収で、これまでにないほど数多くのコンテンツと才能を、世界中のみなさまにお届けしていきます。」
「X-MEN」や「デッドプール」の今後は?
今回の買収によって、フォックスが所有していた「ファンタスティック・フォー」、「X-MEN」、「デッドプール」などのマーベル・キャラクターのMCU入りが早くも期待されますが、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギ氏がキーを握ることになりそうです。新たにMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)への参戦が期待されるキャラクターについては、MCUの方針を決定するファイギ氏の判断に委ねられているそうです。これらの経緯も踏まえると、現在進んでいるMCUのフェーズ4以降の計画から、早くても関連キャラクターの登場が実現するのは2021年以降の作品の製作開始後となりそうです。
映画『デッドプール』シリーズはライアン・レイノルズ主演で継続され、映画『X-MEN』シリーズは映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』(2019年6月公開予定)を最後にリブートされる可能性も報じられています。
また、すでに米ウォルト・ディズニー・カンパニーの公式サイトには「デッドプール」など、フォックスが所有していた作品のイメージが掲載されるなど、新たな展開が始まっています。